当時ヒットしたよね、「Mr.Boo」シリーズ。
このネーミングは、日本の映画会社が勝手につけたものだけど、インパクト
大きかった。
ストーリーは、ドタバタそしてお涙頂戴ありで吉本新喜劇に近いノリだけど、緻密に
計算された監督/主演のマイケル・ホイのお笑いのセンスは、後に量産される
「香港コメディ」のフォーマットになった。
特にシリーズ一作目は、主題曲も話題になって日本でもシングルが発売された。当然広東語。このシリーズの主題曲や挿入曲を手がけたのが、映画にも準主役で出演していた
ホイ兄弟の末弟のサミュエル・ホイ。アジア各国では「サム」で通るビッグ・ネーム。
このシリーズ公開時には、確か日本のいろんな音楽賞を受賞したんだよね。
昨今の日本におけるアジアン・ポップス・ブームは、高い音楽性よりもルックス重視
な点がすごく残念。以前に比べれば、アジアン・ポップスも手軽に聴ける状況には
なってきたけど、日本で発売されるCDは「流行モノ」中心。サムのCDなんか
日本の大手輸入レコード店に行ったって入手できない。そういったわけで、僕自身
シンガポールや香港に行って、山のようにサムのテープを買ってきて聴く日々が
続いてたわけ。
とうとう、2年程まえにサムが引退しちゃって、その記念に香港で全曲集がCDで
発売された。アルバム単位で、ちゃんとオリジナル・ジャケットを使用してね。まー、うれしかったね。単体で何枚かのCDは持ってたけど、CD化されていないものもずいぶんあったし。
そこで、今回紹介のアルバムは、「Mr.Boo」シリーズ第1作目のサウンド・トラック盤。とはいっても、映画で使用されたのは2曲のみ。冒頭にもふれたけど、
この主題曲はほんとにインパクトあった。香港ポップスに人々の目を向けさせた、
最重要アルバムといえるね。
映画の中で、香港のごちゃごちゃしたローカルな町並みが映し出されるタイトルバックに主題曲が流れるんだけど、イントロの力強さとメロディーの軽快さが何ともマッチしてる。大好きなシーン。
サムのアルバムは、アジア各国では大手のポリグラム・レコードを通じて発売されているんで、是非、日本での発売も実現してほしいもの。
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