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CLASSICS GAMES IN ARCADE


======== DATA ========


ROUND 13: 『ワンダー3』

1991年・株式会社カプコン


難易度★★★★
完成度★★★★★
グラフィック★★★★★
世界観★★★★★
『ドンプル』単体だと… ★★


画面写真






これが3本のゲーム。
やっぱり『ドンプル』は浮いてる…


『ルースターズ』開始前のデモ画面。
ファンタジーの雰囲気たっぷり


ザコキャラとはいえ、
手抜きはいっさいない。
徹底的に描き込まれている


独特の世界観を支える
素晴らしいグラフィック群


これは1面のボス。
弱いけどすごい迫力


『チャリオット』の画面。
ハイレベルなグラフィックで
シューティングを堪能できる


 1991年3月、カプコンから『ストリートファイターII』が発売された。ハッキリ言って、このころのカプコンにとって『ストII』のヒットはあまりにも大きすぎた。おかげで、'91年から翌'92年くらいまでのカプコンのアーケード作品は、出来がいいにも関わらずなんだか印象が薄いものが多い。『キャプテンコマンド−』『天地を喰らうII』『バース』『ザ・キング・オブ・ドラゴンズ』……ゲームとしてはかなりイケてるのに、巨人『ストII』の陰に隠れてしまったカプコンゲームって、ホントたくさんあった。

 で、その中でもとくに『ストII』人気の影響をモロに喰らってしまったのが、'91年7月にリリースされた『ワンダー3』だ。これほどよくできた作品がゲーム史に埋もれてしまってるってのは悲劇としか言いようがないよ。マジで。

 このゲーム、構成がとにかく変則的だった。コインを入れると、『ルースターズ』『チャリオット』『ドンプル』という3つのゲームを選択するメニューが出てくる。この3本、まったく別のゲーム。ゲーセンのネオジオみたいな感じで、違うゲームが3本入ってるわけ。

 『ルースターズ』は、同社の『魔界村』を踏襲した、攻撃+ジャンプ形式のアクション。アクションゲームとしての完成度もさることながら、写真を見ればわかるとおり、とにかくグラフィックが信じがたいほど美しく、しかも独特。ゲーム史上、こんなにオリジナリティのあるグラフィックはちょっとないんじゃないかな。特にボスキャラの個性的な外見と動きは感動的ですらあった。
 『チャリオット』は、アイレムの『R-TYPE』をちょっと易しくしたみたいなシューティング。『ルースターズ』と『チャリオット』は世界観が完全に共有されていて、ストーリーもつながっている(前者のエンディングと後者のオープニングを見ると明白)。ゲームの出来もグラフィックも、『ルースターズ』と同じく良好。

 しかし、どういうわけか3本目の『ドンプル』だけがまるで普通のアクションパズルなのだ。セガの『ペンゴ』風の、ブロックを押して敵をつぶしていくというありきたりな内容。しかも『ペンゴ』ほど面白くもない。このゲームのおかげで、『ルースターズ』『チャリオット』という素晴らしいタッグの意味が褪せてしまってるんじゃないか、と思わせるほどだ。ひょっとしたら、この凡作抜きで『ワンダー2』として売り出したほうがよかったんじゃないのかなあ。

 『ストII』バブルもすっかり去った現在。ある基板屋では『ストII』がたった5,000円なのに対して、『ワンダー3』は35,000円という値をつけている。カプコンも最近は旧作のリバイバルをプレステやサターンで出してるけど、どうもラインナップがショボい。『ストII』や『ソンソン』『ひげ丸』なんかよりも、まずはこの『ワンダー3』をふたたび世に問うてみるべきじゃないの?


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