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| ■ | 「ミクロ」の名前に偽りあり! GBA用プレイヤー『PLAY-YAN micro』 [2005/8/31] | |||||
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| ■ | 「ディナーショー」から「ロックフェス」へ。『みんな大好き塊魂』、その音楽性を考える [2005/7/20] | |||||
| ■ | 新鮮なのに定番、斬新なのにベタ。安定感漂う最新作『ちびロボ』 [2005/7/6] | |||||
| ■ | 拮抗する「ゲーム性」と「世界観」のジレンマ。GC『メトロイド プライム2 ダークエコーズ』 [2005/6/22] | |||||
| ■ | ラジオ感覚の「AMビデオ」プレイヤー。任天堂『プレイやん』のある生活 [2005/6/8] | |||||
| ■ | あなたは脱落? それとも新規参入? 次世代ゲーム機、三者三様。 [2005/5/25] | |||||
| ■ | 被写体は「背中チャックで寝転ぶクマ」。GBA『リラックマな まいにち』 [2005/5/11] | |||||
| ■ | 死なない子犬と過ごす永遠の時間。ニンテンドーDS『nintendogs』 [2005/4/27] | |||||
| ■ | これはゲームではありません。DS専用『エレクトロプランクトン』 [2005/4/13] | |||||
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ストII……略して『ストリートファイターII』。あ、逆か。その『ストII』シリーズ最後の作品が『スーパーストリートファイターIIエックス』。格闘バブルの真っただ中、経済観念がクラッシュしたオレはついに基板を買って自分ちに住まわせてしまったことがある。それくらいハマった。 でも女子小学生のおけいこピアノと同じで「買ったらやらなくなる」。スチャダラのボーズさんも言ってたけど、「外で会ってるぶんにはよかったけどねー」って感じ。この『エックス』を境に格闘ゲームはどんどん複雑化・マニア化してゆき、作品もファンも先鋭化の一途をたどる。『ストIIX』のバカでっかい基板は押し入れのこやしと化し、オレも格闘ゲームの進化についていけずにやめちゃったりしたのだった。 あれから7年。あのバカでっかい基板に収まっていたアイツが、縦34.5mm×横60mm×厚さ9.5mmのちっちぇーROMに入って再び現れた。よりによってゲームボーイアドバンス用。昔、かなり冒険的な出来のゲームボーイ版『ストII』があったよなあ、オレ買わなかったけど……と思い出しながら、近所のゲーム屋でGBA版『ストIIX』を買い求めた。もち発売日に。 知らない人のために説明しておくと、『ストII』シリーズは「8方向レバー+パンチボタン×3+キックボタン×3」というとんでもない操作系で、しかもそれらのレバーやボタンにほとんどムダがないという恐ろしいゲームだ。大パンチには大パンチの、小キックには小キックの利用価値がある(ない場合もある)。「『グラディウス』ってボタン3つでアタマ混乱しちゃうよねー」とか言ってる場合じゃないのだ。 カンタンに言うと「ボタンが6コないと面白さ半減」なのが『ストII』の宿命……だと思っていた。じゃあこのGBA版はどーなの? ボタン4つしかないじゃない? それにLボタンなんて押せるの? とコンボで湧いてくる疑問に一言で答えるとすれば「まあ許す」って感じに仕上がっている。 まず、4コしかないボタンをいかに6コっぽくするか、という問題には「同時押しモード」と「ため入力モード」という苦肉の策が用意されているが、ハッキリ言ってどっちも使えない。同時押しもため入力も判定がかなりシビアで、狙ったときに特定の技を出すのは無理。せめてLボタンをシフトキーにして、「L押してるときはパンチ、押してないときはキック」というモードを入れてくれりゃいいのになと思った。次に出るらしい『ストZERO3』には入れてほしいっす。 GBAの十字ボタンは初代GBよりもかなり小さく、コマンド入力にはいささか難物。波動拳とか昇龍拳はもちろんのこと、レバー一回転でスクリューとかホント厳しい。ため系キャラはともかく、コマンド系のキャラの必殺技の出なさ加減には泣かされること請け合いだ。 じゃあ何で「まあ許す」かというと、本作には「カンタンコマンド」が存在するから。ゲーム中にセレクトを押すだけで、必殺技を出すためのコマンドが異様にカンタンになってしまう。「右+パンチ」で波動拳、「下+パンチ」で昇龍拳、「下上+パンチ」でスクリュー。スーパーコンボに至っては「A+B」というアホみたいにカンタンな操作で発動しちゃう。 ぶっちゃけた話、これはもう「ストIIに似た何か」だ。「グラフィックが超豪華なゲームウォッチ」って感じ。賛否両論あるかもしれないけど、オレはこのアレンジは大正解だと思う。どーせ通常技はちゃんと出ないんだし、だったら「必殺技ゲーム」として割り切ったほうが面白いよ。真剣に連続技とか対戦とかやりたいんだったら、ドリキャス版でもエミュレータでもいいんだしね。 おまけに、この「カンタンコマンド」モードだと何と「タメ」という概念がなくなる。ガイルだと「左右+パンチ」と入れるだけでソニック、「下上+キック」と入れるだけでサマーソルト。いつでもどこでも。なので、敵を画面端に追いつめればソニック3連コンボとかソニック→ソニック→ダブルサマー、とかカンタンにできちゃう。はっきりいって格闘ゲーム史上最強のキャラかも。『ストIIダッシュ』のベガなんて問題じゃないね。画面端で一発ソニックを当てた時点で勝利確定だし、ソニックを飛び越されてもサマーが楽勝で間に合うし。でも対戦だとカンタンコマンドは使えないらしい。さすがにバランス王国・カプコンのプライドが許さなかったか。 ゲーム自体は良かったけど、その周辺の不満はいろいろある。キャラの顔絵が今風に書き換えられたけど、個人的にはちょっとガッカリ。西村キヌさんの絵のほうが良かった。そういえば負けポーズの絵もないし、納期&予算が厳しかったせいかエンディングはものすごい手抜きだし、隠しキャラは予想を超えることはなかったし、VSポイントはあっという間に9999になっちゃって手ごたえなさすぎるし。ゲーム本体以外の操作性も全体的に悪い。ゲーム中のリセットもしづらい。タイムアタックで捨てプレイをするといちいちタイトルに戻るのはどーよ?どーなの?って感じ。 あと、音楽がなんだか「ファミコン版」って感じ。または「セガマークIII版」。「PSGノイズでドラム」というのも何だか逆に新鮮だ(PCMチャンネルはぜんぶ効果音に割り当てられちゃってる)。確かにめちゃくちゃショボいけど詫びさびを感じるね。前から思ってたけど、GBAって絵ばっかりキレイで音はショボくって、アンバランスな感じ。デビュー当時の賀来千香子みたい。せめてオープニングくらいはPCMのドラムを鳴らしてほしかったけど、サウンドドライバをPCMに対応させるヒマがなかったのね、きっと。 カプコンの大発明&大英断「カンタンコマンド」のおかげで、「携帯機なのにストIIでバリバリ遊んだような気になれる」本作。いまだに格闘ゲームやりまくりな人から、「昇龍拳が出ないから仲間外れ」というルサンチマンをため込んで今日に至っている人まで、絶対おすすめ。ただ「『ストII』って何?」という人にはちょっとツラいかも。「しゃがんだザンギ限定の連続技を」とかいう人は素直にCPS2mameとかNebulaに行くのが吉。そして、あのバカでっかい基板がどこへ行ったかというと……実はまだ二階にいるのです(c)つげ義春。二階じゃないけどね。 (モリサワジュン) 【関連リンク】 ●(株)カプコン『スーパーストリートファイターIIX リバイバル』製品情報 ●GBAゲームレビュー『スーパーストリートファイターIIX リバイバル』(GAME Watch) | ||||||
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