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[No.0325] 2003/5/28
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POP-SITEゲーム批評
自分で動こう! GBAで体感ゲーム
『SEGA Arcade Gallery』レビュー





『SEGA Arcade Gallery』は、セガの'80年代を代表する体感ゲーム(←死語だよねコレ)4本『アフターバーナー』『アウトラン』『スペースハリアー』『スーパーハングオン』を1本のROMに収録したもの。過去にもさまざまなゲーム機にさんざん移植が行われてきたけど、携帯ゲーム機にこれらの作品がまとめて移植されるのは初めてのことだ。

セガファンがもっとも気になるのはもちろん「完全移植か否か」だと思うんだけど、15年以上前のゲームとはいえ高性能な業務用基板で動作していたゲームをGBAという制約の多いゲーム機に移植するにあたり、いくつかスポイルされているところがある。特に目に付くのはスプライト関連だね。『アウトラン』の石柱トンネルステージや花畑&風車ステージなど、アーケード版では画面をびっしり埋め尽くしていたスプライトがGBAではちょっとスカスカ。『アフターバーナー』でも、地上の物体がやっぱりスカスカだし、ミサイルの煙の数もかなりひかえめだ。でも、プレイに熱中してれば大して気にはならないけどね。

まあそれはいいとしても、どうもゲーム的に「違う!」と思える箇所が多々ある。たとえば『スペースハリアー』はかなり敵の挙動が違っていて、特にボスの動きは明らかに違和感がある。敵にやられたときのアニメーションも違う。『アフターバーナー』も、ロックオン→ミサイル発射→撃墜までのフィーリングがちょっと違うんだよね。全体的に、グラフィックは健闘してるけど中身の再現はちょっと甘いかな?という印象を受けた。NECアベニューが出してた一連のPCエンジン版なんかと比較しても、何かこうガッツが足りないというか職人根性が欠けてるというか……。これ、るつぼゲームズが作ったらどうだったかなー……と、小雨が降る窓の外を眺めながらふと思ったりもした。

ただ、そもそも解像度が全然違うわけだし、それほど目くじら立ててあら探しする必要もないかもしれない。少なくともファミコンやマークIIIの時代とは比較になんないぐらい移植度は高いんだからぜいたく言わないの!と怒られそうだ(誰に?)。完全移植にこだわる人にはキッツいが、昔のフンイキを電車の中でも味わって楽しみたいっていう人には絶対おすすめしたい。2003年現在でも、4本とも間違いなく面白いよ。あと、鈴木裕の黄金期を知らずにシェンムーの悪口ばっかり言ってる人にもおすすめだ。

しかし、GBA版『クレイジータクシー』もそうだけど、なんでセガはコレを日本で発売しないのか不思議でしょーがない。「BEEP」を読んでファンになったコアなセガマニアを、最近のセガは「なかったこと」にしようとしてるような気がしてならない。日本でも出しましょうよ!ぜったい売れるから。もし次があるなら『ファンタジーゾーン』『サンダーブレード』『エンデューロレーサー』『エイリアンシンドローム』の4本を希望。『パワードリフト』は……なんか移植ツラそうだからいいです。

(モリサワジュン)

(C)SEGA CORPORATION, 1991, 1995.

【関連リンク】

●THQ『Sega Arcade Gallery』製品情報
http://www.thq.com/games/32121/



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