連載「エサ箱日誌」第29回のスタート!
8月某日
発売前からファンの間でも賛否両論のあったYMOのベスト盤『UC YMO』が8月6日に店頭に並んだ。これまでにベスト盤は何種類も発売されてきているけど、通常版と同時発売で、1980年のワールドツアーでメンバーが着用していたステージシャツのレプリカと抱き合わせた「Premium」エディションが、アホアホなYMOファンから金を搾取する新たな手法としてやり玉に上げられた。
このPremiumエディション、予約締め切り後も、SME発行のYMOメールマガジンの読者宛に追加予約を受け付けるという主旨のダイレクトメールが送られてきたので、受注数で苦戦している様子は容易に想像できた。
今回、あるルートを通じてPremiumエディションを無料で入手することができた。ジャケット代わりに、CDジャケットサイズのステッカーが貼られたセルロイドのケースに、真空パックされたステージシャツ、誤字脱字だらけの歌詞が掲載されたブックレット、何の工夫もないレーベルデザインのCD、そして高橋幸宏氏のサインと皮肉タップリのコメントが印刷されたグリーティングカードが添えられていた。
手に取った第一印象だけど、かなり安っぽいよ。これが20,000円か。原価12,000円くらいかな〜、SMEさんの粗利は40%くらい?ほとんど手抜きのセルロイドのケース、未発表写真多数という割にはどこかで見かけた写真の転載が多いブックレット、幸宏氏のペラ紙のグリーティングカードなど、かなりコストを切りつめた感が伺える。
不況まっただ中の音楽産業において、レコード会社は売り上げを伸ばす努力に加えて、コストをいかに減らすか、相当な企業努力をしている。SMEではないけど、とあるレコード会社はCDのプレスを韓国で行っているらしい。品質は日本製と同等というが、CDのジャケットやブックレットのどこにもそうした記載がないとすれば、消費者への欺瞞と言わざるを得ない。彼らには顧客中心主義なんて考えはまったくなく、企業論理の優先しかない。
しかし、コレ、正価で買ったファンは相当キレてるだろうな。実際に非公式な掲示板でも、多くのファンがやり場のない怒りを込めて書き込んでいた。このコラムでもかなり警鐘を鳴らしたにもかかわらず、現物も見ずに企業論理にひた走るレコード会社を信じて買っちゃったワケだから、買った方は自分がどうしようもないアホだったことを今回「再」認識したと思うけどね。ま、勉強代だね。しかも予約限定かと思われた本作品、Amazon.co,jpで普通に販売してる。単に限定生産ということだったのね。
SMEさん、今回のPremiiumエディションだけじゃなく、有料ウェブマガジン、有料着メロと小銭をセコセコと稼いでるみたいですけど、でもね、まだまだ手ぬるいでっせ。もっと客単価を上げなあかんやん。掲示板でギャーギャー騒いでるのは、嫁さんに内緒でへそくりを貯めて無理して買ったリストラ貧乏のリーマンばかり。そんな金の無いヤツはさっさと切り捨てましょうや。YMOと名の付くものなら金を惜しみなくドブに捨てるアホアホなYMOファンは全国にゴマンといまっせ。そいつらに一生地獄を見せましょうや。
しかし今を思えば、SMEの前にYMOの音源を発売していた東芝EMIはかっちり仕事してたな。
(フィオナ林檎)
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