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No.0407
] 2005/3/16
No.0406「連載「エサ箱日誌」第66回」へ
No.0408「連載「エサ箱日誌」第66回」へ
「手描きアクション」と「パックマン」、
相性はいかに? DS『パックピクス』
■ナムコ■DS■2005年3月10日発売■手描きアクション■5,040円(税別)■1人用■
★★★
いきなりで恐縮だが、私は今回の『パックピクス』を途中で放棄することにした。ブック1の最後(チャプター12)までどうにかたどりついたが、この文章を書いたら近所のゲーム屋へ売りに行くつもりである。私はこのゲームにものすごく期待していたが、私にとっては単なる労苦であった。4000円とちょっとも払ってこんな苦行をさせられるとは。それとも「苦労は買ってでもせよ」ってことなのか。この苦労が何かの役に立つっていうならそれでもいいんだけど、多分それはなさそうだしなあ。
『パックピクス』は、同社の『パックマン』をモチーフにしたニンテンドーDS用の最新作である。ペンで画面に描いた線がそのままパックマンや矢や爆弾となり、それらを使ってパズル的な手続きでモンスターを倒していくという画期的なシステムがゲームの主軸となっている。この手描きシステムは本当に斬新で楽しいんであるが、私はゲーム全体から漂う「古さ」に耐えられなかったのである。
私には、強力なネームバリューを持つ『パックマン』の各要素が足かせになっているように感じた。手描きシステムの斬新さに対して、「面クリア型」「時間制限」「固定画面キャラクタアクション」などの前時代的な要素が本作品には非常に多いのである。「ゲームオーバーになるとチャプターの最初に戻される」とかさ。けっこう難易度の高いチャプターを死ぬ思いで5面ぐらいクリアしても、そこでゲームオーバーになったら1面からやり直しである。私はゲームに関してはアテンション・スパンが年々短くなっているので、こういう集中力の試練みたいな仕様は本当に辛い。『もじぴったん』みたいに、いつでも好きな面を好きなだけ遊べるようにしてくれればいいのにと思った。
とにかく、このゲームは「制約」が多すぎる。ただでさえ画面が狭いのに、線を引くのを邪魔する要素(敵キャラ、インクのしみ、爆発跡、ブロックなど)があまりにも多いため、どうしても狙った図形が描けないことが多々あった。それと、パックマンの数の制限と時間制限ってどっちも必要だったんだろうか。せめて時間制限ぐらいとっぱらって欲しかった。また、ゲーム中に登場する「鍵つきのドア」や「ろうそくの炎」といったギミックにも時間制限があり、一定時間が過ぎるとドアは閉じ、炎は消えてしまうため、再度開け直し・点火し直しをしなければいけないのである。場合にもよるけど本当にしんどい。これらの「制約」は、プレイヤーを不利にするため<だけ>に取り入れられているように私には感じられた。そしてそれは「古い」考え方であると思う。
あと、これはささいなことかもしれないけど、ゲームをポーズした時に表示される「リトライ」が「つづける」と同列にあるのは怖い。従来の十字キー+ボタンのインターフェースと違って、タッチペンはどの選択肢もダイレクトに選べるわけだから。実際、私は間違ってリトライを2度押してしまった。せめて「本当に最初に戻りますか?」とか聞いてほしいところである。
いろんな意味でもったいないゲームだったなあ、というのが私の正直な感想である。手描きシステムと『パックマン』的な要素がうまく噛み合っていない。ペンで描いた矢が飛んだり爆弾が爆発したり、といったシステムはすごく斬新で面白かったが、前提となる母体が『パックマン』、という縛りが仇になっているように思えてならない。「老害」とか言っちゃうと御大パックマン様には本当に申し訳ないんだけど、本作品はまるでMS-DOSの上に乗っかってるWindowsみたいであった。もしかしたら、次回はパックマン抜きにしてみたほうが良かったりして……。
(モリサワジュン)
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【関連リンク】
●『パックピクス』公式サイト
http://namco-ch.net/pac-pix/index.php