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POP-SITE音楽批評
高橋幸宏
『What, Me Worry?』

Sony Music Direct


連載「エサ箱日誌」第70回のスタート!

5月某日
先日リリースされたYMOのライブボックスは、元メンバーによってweb上で発表された「不買表明」もあって、かなりの逆風が吹いたのではないかと思う。

あの表明によって、元メンバーは確実に株を下げたが、彼らが1980年代に発表した数々の作品の価値が揺らぐことは決してない。

そもそも、そうした作品を廃盤のまま放置し、海賊盤まがいのライブボックスを発売するレコード会社に業を煮やした元メンバーが、あのような行動に出た事も理解できなくはない。

一度CD化されたものの、長らく廃盤だった彼らの作品集の中で、最も待望だったのが高橋幸弘のソロ4作目、1982年に発売された『What, Me Worry?』である。

発売当時、レコードも買ったし、渋谷公会堂にソロライブも観に行った。

このライブ、バックメンバーが豪華で、 まだ活動中だったYMOの細野晴臣、一風堂の土屋昌己、ジャパンのスティーヴ・ジャンセン、立花ハジメという顔ぶれ。

しかし、あらかじめ録音されたカラオケテープに合わせて演奏するというスタイルは、当時中学生だった僕でさえ、聴いていて情けなく感じたものだった。

まあ、たった一人で観に行った最初で最後のライブ、今となっては良い思い出ではある。

ちなみに、このソロツアーから新宿厚生年金会館のライブがNHK-FMで放送された。この新宿公演はオンエアを意識してか、ゲストに坂本龍一、加藤和彦、鈴木慶一、ジャパンのデビッド・シルビアンが加わった豪華なものとなった。

オンエアの時にこの事実を知って、相当に悔しい思いをした記憶がある。このライブ、以前にCD化されたことがあるけど、再発をぜひ期待したい。

収録予定目

  1. ホワット、ミー・ウォーリー?
  2. きっとうまくいく
  3. サヨナラ
  4. ディス・ストレンジ・オブセッション
  5. 回想
  6. 本当の君
  7. 使いすてハート
  8. マイ・ハイランド・ホーム・イン・タイランド
  9. すぐそこにある
  10. すべて 素晴らしすぎる
  11. 二人の陰に
  12. 使いすてハート (日本語バージョン)
  13. 白銀は招くよ


(文=フィオナ林檎)


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