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本来であれば今回は、かねてより待ち焦がれていた『メトロイドプライム2 ダークエコーズ』のことを書こうと思っていたのであるが、今のところウチの甥っ子たちと適当に対戦ばっかりやっており、シングルプレイは達成率2%という体たらく。従って、現時点ではこのゲームについて語れることはほとんどない。ちょっとは語れそうなフォントの問題やカタカナ翻訳の改善に関することも含めて、『メトロイドプライム2』の話は稿を改めさせていただこうと思う。でも本当に面白いよこれ。 で、何を今さらと思われるかもしれないが、今回は『プレイやん』のことを書きたい。 私が『プレイやん』を1GBのSDカードと一緒に購入してから、およそ3ヵ月近くが経った。導入当初は「まあどうせ半月ぐらいで飽きて、SDカードは別の用途になるんだろうな」程度に思っていたのであるが、さにあらず。通勤時間が皆無の自宅就労者である私が、現時点で毎日『プレイやん』を使っているのである。まさかこれほど私の生活にしっくり来るとは思っていなかった。 『プレイやん』はゲームではなく、SDカードに入れたビデオやMP3ファイルを再生することができるDS・GBA用のアプリケーション・カートリッジである。これ単体では何の意味もなさず、SDカードに入れるビデオやMP3ファイルを準備するためにパソコンが別途必要になる。これにより、手持ちのDSやGBAが携帯ビデオ&音楽プレイヤーになるわけである。 こういう携帯プレイヤーは最近(特に日本以外のアジア圏から)色々と開発・発売されているが、こういった商品群の中での『プレイやん』の特徴を挙げるとすれば、以下のようになる。 1) DS・GBAの周辺機器である
3) (比較的)運用や操作が簡便 4) ゲーム的なGUIを採用している
そして、国産だからというわけでもないが、操作性の良さはさすが任天堂。ゲームを操作するような感覚の、楽しいGUIでビデオや音楽を再生することができる。撮った写真でゲームができる『ポケットカメラ』のようなはっちゃけぶりはさすがにないが、「遊び心」と「操作性」をうまい具合に両立しているなあという感じがする。特にビデオや音楽の再生時の操作性は非常にしっかりしている。余計な機能もほとんどないのですぐに習熟できると思う。 公式サイトからミニゲームをダウンロードしてSDカードに入れてプレイする、なんていうこともできる。ゲーム&ウォッチ風で、どれもけっこう面白い。
なお、画質はけっこういい。240×176ドットという小さいサイズでビットレートは最大1Mbpsまで上げられる。特にDSの液晶で見た場合、画質に関する不満は特に感じなかった。音楽のコーデックはMP3で、音質もこの値段からすればとてもいい。 次に、他の類似商品と比較した場合に劣っていると思われる点である。「電源を切った後、環境設定の保存やレジューム再生ができない」「静止画の表示に対応していない」「ビデオのサムネイルの並び順が意味不明」「ビデオをフォルダ単位で管理できない」「複数のビデオの連続再生ができない」などの細かい点はあるが、私が特に重要だと思うのは以下の点である。 1) ビデオは、映像に比べて圧倒的に音が悪い
というわけで、先に結論から言うと、私はこの『プレイやん』を「AMビデオ」として使っている。音質の低さに合わせて画質も落として(ほとんど全部128kbps)、その代わり大量のビデオ(常に約10時間分入っている)を入れておき、仕事の時につけっぱなしにし、トイレや寝床でも見ている。この音質・画質の低さや、操作・運用の簡便さ、親しみやすさなども含め、AMラジオ的なニュアンスの「AMビデオ」と表してみた。私は、木曜深夜の「ビートたけしのオールナイトニッポン」をカセットテープに録音し、翌週の放送が来るまで毎日繰り返し聞くことを日常としてきた世代の人間である。私の『プレイやん』も、まさにそんな使われ方をしている。SDカードには、放映されたばかりのトーク番組やコントや教養番組(っていうとアレだけど、要するにNHKや教育テレビで流れる、内容もキャストも“濃い”番組)などが満載である。 要するに「画面が小さくて画質や音質が低くてもコンテンツの消費には大して影響せず、なおかつ繰り返し視聴するのに適している」、そんなビデオが『プレイやん』にはよく似合っていると私は思う。ドラマや映画などは、こんな小さい画面では画質や音質がが良かろうと悪かろうとテレビで見た方がいいに決まっているので、私は『プレイやん』ではなるべく見ないことにしている。なお、携帯音楽プレイヤーとしては正直かなり使いにくいので、「非常用」としてアルバム3枚分だけ入れている。何の非常だか。 前述の、他の商品より劣っている点であるが、「AMビデオ」として見れば欠点でも何でもなく、むしろ完成形であるとすら言えると思う。これほど軽快かつ柔軟にビデオを楽しめる商品は他にあまりないのではなかろうか。ただ、画質も音質も高いに越した事は無いわけで、そのへんは今後のアップデートに期待したいところではある。 PSPのソフトがちっとも売れてないとか色々あるらしいが、まあとりあえず世間(特に一般紙上)では、任天堂のDSとSCEIのPSPが一歩も譲らぬ互角の勝負を繰り広げている、みたいなことになっていると思う。しかし、少なくとも私の家ではすでに「DS圧勝」で決着がついてしまった。そもそもいまだにPSPを持っていないし今後も当面は買うつもりはないので、ある意味不戦勝ですらある。 私ん家の携帯ゲーム戦争がDSの勝利に終わったのは、3つのソフトウェアが登場したためである。その3つとは『nintendogs』『脳を鍛える大人のDSトレーニング』、そして『プレイやん』だ。 この3つのソフトの登場で、ウチのDSは私の生活に意外なほど浸透した。朝起きたら、あのバーチャルな犬どもにエサと水をやりブラシをかけ散歩に連れて行き、そのあと計算100問や人数数えや時間計測などで川島先生からハンコをもらい、そして仕事中やトイレ時や就寝前にビデオを見ている。この「浸透」は、例えば「今日も『ドラクエVIII』やらなくちゃ」的なものとは根本的に違う。むしろ逆座標に位置するものかもしれない。もちろんどちらか良くてどちらが悪いということではないのだが、DSを使うということが、ある意味「生活から切り離されていない」のである。これまでのゲーム機はもちろん、パソコンやPDAでもなし得なかった、非常に特異な「浸透」の仕方だと思う。今後も『どうぶつの森DS』のようなソフトがコンスタントに出続ける限り、我が家のDSの地位は盤石であろう。 ただ、音声に32kbpsも使っているわりに、『プレイやん』の音の悪さはちょっと度が過ぎている(特に内蔵スピーカーで聞いたとき)。こちらのページによれば、SD-VIDEOの音声部分はG.726でなくてもAACやWMAでもいいらしいじゃん。AACなら32kbpsもあれば全然いい音がするよ。コストや消費電力の問題なのかな。もし本当にゲームボーイミクロに『プレイやん』を同梱するんなら、この音の悪さだけはどうにかした方がいいと思う。高級感台無しである。 (モリサワジュン)
(C)2005 Nintendo
【関連リンク】●任天堂『プレイやん』商品情報 | ||||||
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