「プレートスタンド」という商品がある(こんなやつ)。洋食器を立てて飾るための安価で手軽なスタンドなんだけど、これが食器以外にもニンテンドーDS本体を開いて立てるのにぴったりであることに私は気付いてしまった。DSは、普通にL字型に開いてテーブルに置いたりすると、液晶の視野角の狭さのせいもあって下画面がほとんど見えなくなるのだが、このプレートスタンドを使う事で両方の画面を同時に見せながら飾る事ができるのである。
これにより、両画面が同時に見えないと環境ソフトとしての価値が半減する『nintendogs』(=バーチャル犬付き置き時計)や『エレクトロプランクトン』(=即興音楽+アニメーションアート)などのソフトが、ようやくその真価を発揮する事ができる。また、『おいでよ どうぶつの森』の喫茶店や自分の部屋などで音楽を流しっぱなしにしてDSを机に置いておいたりしても良い。とたけけのライブに気合い入れて参戦したい時にも使える。『おいでよ どうぶつの森』や『マリオカートDS』のWiFi通信待ち(下画面が見えないと非常に不便)にも最適。
このプレートスタンドは、百貨店の食器売り場で「皿立て下さい」と言えば簡単に入手できる。私が使っているのはたまたま家にあった和食器用(木製・漆塗り)で、寸法は横9cm×高さ12cm。とっくにご存知の方もいらっしゃったかもしれないが、あまりにもぴったりで驚いたので書かせて頂いた次第だ。洋食器用なら非常に安い値段(300円以下)で買えるので、DSをお持ちの全ての方々におすすめしたいところである。
と、冒頭からこんなどうでもいい話を延々と書いていることからもわかる通り(わかるか)、私の家族は揃いも揃ってほぼ全員がニンテンドーDSにどっぷりハマっている。一家揃って「DS病」をこじらせている、という趣きすら感じさせる熱中ぶりだ。
この「DS病」は、昨年末に発売された『おいでよ どうぶつの森』『マリオカートDS』あたりをきっかけに、甥っ子たちを中心に感染が始まった。彼らはこの2本さえあればいつまででも遊び続けるようになったし、暇さえあれば『おいでよ どうぶつの森』の攻略本を開いて、釣り残している魚や取り残している雪だるま家具や喫茶店の来客スケジュールなどを常にチェックするようになった。極端な話、他のゲームソフトはほとんど不要ではないかと思えてくるほどで、もちろん他のゲーム機には一切見向きもしなくなった。
が、この時点では甥っ子たちのお母さん(私の姉)および祖母(私の母)はゲーム懐疑派で、「所詮DSはガキの玩具」という立場から微動だにすることはなかった。
しかし、60歳も半ばを過ぎた私の両親のボケ防止用に『もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング』をやらせるべく、我が家で4台目となるニンテンドーDSをわざわざ行列に並んでまで購入してしまった事により、我が家のゲーム懐疑派の一大転向が可及的速やかに行われた。本当にあっという間だった。この4台目を『もっと脳を鍛える〜』と共に先月購入して母に渡して以来、私の母と、母につられて手を出した姉はもう毎日『もっと脳を鍛える〜』で脳を鍛えるようになった。数日後、前作『脳を鍛える大人のDSトレーニング』や『やわらかあたま塾』を渡したところ、これもツボにハマったらしく、それ以来この3本を毎日欠かさず楽しんでおり、「脳年齢」や「あたまのやわらか度」に日々一喜一憂している。
ニンテンドーDSは、陳腐かつ手垢にまみれ、しかも絵に描いた餅であることが多い「家族揃って楽しめる」という言葉で形容されることが多い。しかし、ここまでステレオタイプに忠実に「家族揃って楽しんでいる」家族が本当に存在するとは思わなかった。しかもこれが自分の家族である。とほほ。
確かに、あの京都の会社の狙い通りだなあと思うと悔しいものがあるが、「ゲームに慣れてる人もそうでない人も同じスタートラインに立てるようにする」というDSのインターフェースにおける基本思想は伊達じゃなかったんだな、とつくづく思い知らされた。実際、母と姉はタッチパネルだけで全ての操作を行っており、ほとんど十字キーとボタンを使っていないはずである。
私としては、この母と姉に『おいでよ どうぶつの森』や『マリオカートDS』『nintendogs』といったゲームソフトの面白さを啓蒙し、DS病をさらにこじらせてあげたいところであるが、まだまだ脳の鍛錬だけで十分楽しいみたいだ。上の甥っ子(10歳)はヘラクレスオオカブトが出現する夏に向けて早くもヤシの木の植林に忙しいし、現在30代後半の姉は脳年齢20代の維持が毎日の習慣として完全に定着したようである。我が家にはびこるDS病はまだまだ当分続きそうだ。
最後に話は変わるが、遂に発表されましたね新型DS。我が家の4台目のDSを購入した直後の発表だったのでちょっとがっかりだったが、基本的なスペックは何も変わってなかったのでちょっと安心した。もしかしたらプレイやん(GBA・DS用のSDカード式動画・音楽再生カートリッジ。出っ張りが邪魔)の機能が内蔵されてSDカード端子が付くかと思ってたんで。もしそうなっていたらぜひ欲しかった。うちの母は普段GBASPにプレイやんを挿して音楽を聴いているので、もしDSに内蔵されれば非常に有り難かったんだが。
ちなみに私の母が普段プレイやんで聴いているのは、綾小路きみまろ師匠の漫談と「冬のソナタ」のサントラである(本当)。これまたなんたるステレオタイプな中高年。とほほ〜。
(モリサワジュン)