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[No.0470] 2006/5/31
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POP-SITE音楽批評
PFM
『甦る世界』

BMG JAPAN


連載「エサ箱日誌」第97回のスタート!

5月某日
先日、川崎クラブチッタにイタリアのロックバンドの重鎮、PFMが来日公演を行なったことは前回書いた通り。

彼らは1970年代初頭に結成され、いかにもイタリアといった世界観と高度な演奏技術を駆使し、当初はイタリア国内で活動していた。

この当時の音楽シーンは、Led Zeppelin、Deep Purpleといったイギリスのハードロックバンドが世界を席巻し、絶大な人気を誇っていた時代。イギリスやアメリカのロックバンド以外に目を向ける者など誰もいなかった。PFMもおそらく当初は世界進出など想定外だったはずだ。

ところが、イギリスのロックバンド、King Crimsonの作詞を担当していた Pete Sinfieldが、イタリアでPFMの演奏を目の当たりにしたことで、PFM の運命は大きく変わることになる。

Pete Sinfieldは本国イギリスに戻り、当時世界の頂点にのぼりつめていたプログレッシブロックバンド、ELPに紹介し、ELPが運営していたレーベル「Manticore」を通じて、世界進出が決定した。1975年にはアメリカ公演や日本公演も実現している。

PFMの世界進出がもたらした副産物は、それまで誰も知らなかったイタリアのロックシーンが白日のもとに晒されたことだ。そこには、魑魅魍魎としながらも、個性的で独創的なバンドが数多く活動していた。そして、これらのバンドのアルバムは、1970年代後半に日本のキングレコードから日本盤がリリースされたことで、日本でも多くのファンを獲得した。

さて、先日のPFMの来日公演は非常に素晴らしい内容だったが、彼らの来日とほぼ同じタイミングで、1970年代に活躍したイタリアのロックバンドの貴重な映像集がネットにアップされた。数年前なら、数万円の価格で取引されていたに違いない映像が、今やタダでダウンロードできる。もちろん違法ファイルなのだが、正式に商品化される可能性がゼロに等しいだけに、ファンの方はぜひ入手してほしい。

(文=フィオナ林檎)

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ライヴ・イン・ジャパン ※2002年の日本公演を収録。

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