最近、Wiiの『デッドライジング ゾンビのいけにえ』と『スケート イット』を買いました。どちらもXbox 360/PS3版からのアレンジ移植的な作品で、期待していたのですが、やはりグラフィックの劣化は否めませんでした。据え置き機なのでゲームを始めるまでが面倒で、ロードもそれなりに時間を取られ……。しっかり作られた作品ですし、確かに面白いことは面白いのですが、ちょっと期待とは違う感じでした。ちなみに、この2本の購入金額は合わせて1万円程度です。
ところが、たった115円なのにこれらの2本よりも私が夢中になって遊んでいるソフトがあります。それがiPhone用ソフト『iDracula』です。私はiPod Touchで楽しんでいますが、この面白さは尋常じゃありません(なお、本作品の定価は350円。115円は期間限定価格だそうです)。
内容を一言であらわすと、映画「ヴァン・ヘルシング」風の『Geometry Wars』といった感じでしょうか。自機の移動とビームの向きで別々のスティックを使うという仕様で、上半身と下半身が別々に動く『怒 IKARI』や『スマッシュT.V.』といった懐かしの作品を彷彿とさせます。
このゲームが優れていると思うのは、以下のような点です。
- アーケードスタイル。常に初期状態から始まり、ゲームオーバーになるとすべてが無になるいさぎよさ。プレイするたびに自機がパワーアップしていく楽しさを味わえます。ただし、何度もプレイすることで何かいい事が起こるみたいです。
- 華麗なグラフィック。丹念に書き込まれた背景+大量に出現するスプライトキャラクター。
- 個性的かつ多彩な敵キャラ、武器、アイテム、パワーアップ。
- BGMと効果音も実にすばらしいです。
- 映画「マトリックス レボリューションズ」のザイオン防衛シーン(←2分過ぎあたり)のような、雲霞のごときザコの群れを狂ったように撃墜する感覚。
- 余計なストーリーデモなどがない。いきなり始まりますし、物語の説明に時間を割かれることもありません。
- 一回ごとのプレイ時間が短めなのもありがたいところです。せいぜい5〜10分程度でしょうか。
- 携帯機ならではの手軽さ。ロード時間も短めで、一度メモリに読み込めばもうロードはほとんどしません。
- そして価格。定価の350円でさえ安すぎると思います。
若干の不満としては、タッチパネルでの操作がちょっと難しいという点、そしてあっという間に電池がなくなるという点ぐらいでしょうか。この価格のゲームとしては何一つ文句のつけようがありません。
そしてなによりも、これほど優れた作品が決して大手企業ではないデペロッパーから、この低価格でリリースされているという事実。iPhoneのApp Storeにはナムコやタイトーといった大手も参入していますが、彼らのアプリの価格は最低600円程度(しかも既発作品の移植が多いです)。採算ラインを低く設定できる個人〜小規模のデベロッパーならではの強みが働いているという事なんでしょうか。
以下ちょっと余談です。私は、ファミコン・メガドラ・スーファミが現役だった時代、ファミコン通信やBeepといったゲーム誌のゲーム発売スケジュール欄を、わくわくしながらじっくり読んでいたのを覚えています。そこには、ゴールドラッシュをめがけて集った名作から駄作まで数々のゲームソフトの名前が連なっており、そこからどれを買うか、どれが売れるのか、どれが駄作か、というような思いをめぐらせていました。
でもそんな感覚は久しく忘れていました。いつの間にか、どのゲームがいつ出るのか、自分はどれを買うのか、などと熱心に考える機会がずいぶん減っていたようです。
しかし最近ふと気がつくと、App Storeの人気ランキングや、iPhoneアプリのレビュー・バーゲン情報などをチェックするようになっていました。あのファミコン時代の、名作駄作が入り乱れたゴールドラッシュ的な熱気が、iPhoneアプリ界隈には漂っているようです。
日本人としては、この活気ある舞台が任天堂でもソニーでもなくアップルの作ったハードだというのがちょっと残念ではありますが、この活況がこれからも長く続いてくれればいいなあ、と思っております。
最後に、『iDracula』のちょっとした攻略情報を。
- 敵の数が増えてきたら、無理して動き回らずに噴水の左右あたりで戦えば、敵の進攻を障害物(噴水+街灯)で食い止めやすくなります。
- ロケットランチャーは、ボス+ザコの乱戦になった時に備えて可能な限り温存し、ガトリングガン以下の武器で戦っていくのが良さそうです。
- 慣れてきたら、オプション画面の「新しい武器を取っても自動的に切り替えない」にチェックを入れた方がいいかも。
- アイテムを確実に取るためにも、テレキネシスは最優先で獲得したいところ。
- スコアが経験値的な役割を持っているので、スコアマスターも意外と重要。
- クロスボウマスターは早々に使いどころがなくなるので、無理して取らなくても大丈夫かも。
- パワーストライカーはザコに囲まれたときとても有効ですが、連続攻撃が決まりにくくなるため、特にボス戦で不利。ザコの数が飛躍的に増える(赤いオオカミが出てくるあたり?)までは取らない方が有利かも。
- フィールドランナーは中盤まで有効ですが、後半になると走って逃げる機会がほとんど無くなるので、取らないのも一つの作戦。
- レーダーを見ながら画面外もマメに撃つ。特に、敵の攻撃の波が一瞬ゆるんだ瞬間も気を抜かずに画面外を連射!
- 半透明のゴーストみたいな敵を常に警戒し、最優先で撃墜。懐に飛び込まれると一気に体力を失う恐れが……。
- iPhoneの電池が切れたらもう潮時という合図です。iPhoneを充電器につないで、明日また遊びましょう。
(モリサワジュン)
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